Story
- シナリオ -



◆プロローグ(全員共通)

[タイトルロゴ・集合絵]
 貴女の名前を入力してください:_______

[病院外観]
●●:「季節の変わり目、秋の初め」
●●:「朝から体調が悪かった私は、どんな病気でもすぐに治してくれるって評判の病院に来てみたけど…」

[病院受付]
受付:「●●さん、3号室へどうぞ」
●●:「はーい。失礼します…」

[診察室・医者]
医者:「●●さん。当院へようこそ」
医者:「本日はどうされました?」
●●:「えっと……」
 →
「腰が痛くって…」
 →「胃が痛いんです…」
 →「このごろ眩暈がして…」
 →「指先とか、足の冷え性に悩んでて…」
 →「喉が痛いんです」

◆腰痛:サロ(仮)ver.

●●:「腰が痛くって…」
医者:「腰痛ですね。それでは、こちらの薬をどうぞ」
[診察室・サロ(笑顔)]
サロ:「はじめまして。サロと言います。よろしくね、●●」

[暗転]
[家の中]
●●:「うーん、もうこんな時間か。そろそろ寝ようかなー」
[家の中・サロ(笑顔)]
サロ:「●●ー」
●●:「うん?」
[ひっつき絵]
●●:「さ、サロ?!」
サロ:「女の子は腰冷やしちゃだめだよ」
●●:「うん……大丈夫、ちゃんとあったかいよ」
●●:「おやすみ、サロ」
サロ:「ずっとこうしていられたらいいね…おやすみ、●●」
[暗転]
[家の中・朝]
●●:「ふぁー…もう朝かー」
●●:「…あれ? サロ?」
[布団を持ち上げると干からびたサロ]
●●:「サロ!!」
サロ:「お、おはよう…●●」
サロ:「よく眠れたかい…?」
●●:「う、うん…」
サロ:「なら良かった…」
サロ:「キミが元気になっただけで、ワシは充分じゃよ…」
●●:「サロ…」
●●:「ありがとう…」
[END]
●●:「…あ、今日燃えるゴミの日だ」
サロ:「!」


◆胃痛:黄(仮)ver.

●●:「胃が痛いんです…」
医者:「胃が炎症を起こしていますね。それでは、こちらの薬をどうぞ」
[診察室・黄(笑顔)]
黄:「はじめまして! 黄だよ! よろしく、●●!」

[暗転]
[家の中・黄(笑顔)]
黄:「ごちそうさまでしたー! おいしかった!」
●●:「ごちそうさまでした。…いたたっ」
[家の中・黄(心配顔)]
黄:「●●、大丈夫?」
●●:「うん、ありがと」
黄:「ご飯まだ残ってるよ?」
●●:「やっぱりまだ食欲なくって…」
黄:「えー、ちゃんと食べないと元気にならないよ!」
●●:「うん…」
黄:「てゆーか、なんで胃が悪くなっちゃったの?」
●●:「ストレス…かな」
黄:「すとれす?」
●●:「今日も仕事で失敗しちゃって…怒られちゃって…」
黄:「そっかー…」
●●:「私、何やってもダメなんだー」
[家の中・黄(怒)←が面倒だったら(笑顔)]
黄:「そんなことないよ! ●●の料理、すごくおいしかったよ!」
●●:「黄…」
黄:「ホントだよ!」
●●:「ふふ、ありがと!」
●●:「黄のこと見てたら、なんか元気でてきたよ!」
[家の中・黄(笑顔)]
[暗転]
[家の中・朝・黄(笑顔)]
黄:「おはよ! ●●! 朝だよー!」
●●:「うーん……黄? おはよう…」
黄:「ね、今日は気分転換しようよ!」
●●:「え?」
黄:「出かけるよ! ほらほら早くっ」
[公園いちゃ絵(2・3枚)]
[夕焼け・黄(笑顔)]
黄:「楽しかったね!」
●●:「うん! あー、すっきりした!」
●●:「ちゃんとおなかも空いてきたし、今日はなんかぐっすり眠れそう!」
黄:「そっか、よかった!」
黄:「もう、僕がいなくなっても大丈夫だね!」
[夕焼け・黄(笑顔)が透け始める]
●●:「…え…? 黄…?」
黄:「お別れだね、●●」
●●:「え?!」
黄:「胃が治ったんなら、胃薬とはお別れだよ」
黄:「短い間だったけど、一緒にいられて楽しかった!」
●●:「ま、待って、黄、」
黄:「あのね、●●のご飯、すっごくおいしかったよ! 良いお嫁さんになるね、楽しみだね! それからね…」
[夕焼け]
●●:「黄…!!」
●●:「…あ、ありがとう、黄…」
●●:「ありがとう…!」
[END]



◆貧血:フェルムver.

●●:「このごろ眩暈がして…」

医者:「貧血ですね。それでは、こちらの薬をどうぞ」
[診察室・フェルム(エエ顔)]
フェルム:「俺はフェルムだ。よろしく、●●」

[暗転]
[車の中・フェルム(真顔)]
●●:「これ、フェルムの車?」
フェルム:「ああ。早く乗れ」
●●:「う、うん。おじゃまします…」
フェルム:「出すぞ」
●●:「うん」
●●:「はー、今日の夕ご飯どうしよっかな」
●●:「ねぇフェルム、申し訳ないんだけど、簡単なものでいい?」
フェルム:「心配するな。もう予約してある」
●●:「え?」
フェルム:「着いたぞ、ここだ」
●●:「ここって…。レストラン、予約してくれたの…?」
フェルム:「…行くぞ」
●●:「う、うん!」

[暗転]
[家の中]
●●:「ただいまー。あーおいしかったー」
[家の中・傾いて暗転]
●●:「あっ」
[支え絵or姫抱っこ]
フェルム:「ったく…ほら、早く寝ろよ」
●●:「うん、ありがと…」

[家の中・朝・フェルム(真顔)]
●●:「おはよう! フェルム」
フェルム:「おう」
●●:「今日は体調よさそう。もう治ったみたいだし、会社行ってくるね」
フェルム:「やめとけ。今日までは家で大人しくしてろ」
●●:「でも、仕事が残ってるし…」
フェルム:「お前、そんなムリするから体調崩すんだよ」
●●:「…う」
フェルム:「ほら、早く電話しろ」
●●:「…うん」
フェルム:「で、ゆっくりしてろ。家事とかすんなよ」
●●:「…はーい」
●●:「あ、ねぇフェルム、じゃあDVD観ようよ」
フェルム:「あ?」
●●:「あのね、これ、観たかったんだ。ちょっと怖いらしいんだけど」
フェルム:「ふーん…」
●●:「一緒に観てくれる?」
フェルム:「…座れ。再生するぞ」
●●:「うん!」
[暗転]
[家の中・隣同士でTV観てる絵]
フェルム:「…」
●●:「…」
フェルム:「これ本当にホラーか? 大したことねぇな」
●●:「ええー、すっごい怖いよー…きゃああ!」
フェルム:「お前ね…こんなんでビビりすぎ。そんで、ひっつきすぎ」
●●:「だ、だってー…わわ、ほらそこ、なんかいるなんかいる!」
フェルム:「ったく…全然ホラーダメじゃねぇか。よく借りてきたな」
●●:「だって・・が面白いよって貸してくれたから」
フェルム:「…男か?」
●●:「え?」
フェルム:「そいつの性別」
●●:「あ、ううん、女の子だよ。高校の同級生」
フェルム:「あっそ」
[家の中・抱きしめてTV観てる絵]
●●:「!」
●●:「ち、近いよフェルム!」
フェルム:「うっせぇ黙って観てろ」
●●:「……うううー」

[暗転]
[家の中・夕方・フェルム(エエ顔)]
フェルム:「さて、もう俺がいなくても大丈夫だな」
●●:「ど、どういう意味…?」
[家の中・夕方・フェルム(エエ顔)透け始める]
●●:「え、え、フェルム?!」
フェルム:「あんまし仕事がんばりすぎんなよ。メシはちゃんと食え。…あと、なんか言うことあるっけな…」
●●:「やだよ一緒にいたいよ、ねぇフェルム!」
フェルム:「バカだな、貧血薬とずっと一緒にいて何になるっつーんだ」
●●:「そ、そんなの…だって!」
フェルム:「ん、じゃあな、●●。俺がいないとこで倒れてんじゃねーぞ」
●●:「フェルム!」
[家の中・夕方]
●●:「…ありがと、フェルム…」
[END]



◆冷え性:柴胡ver.

●●:「指先とか、足の冷え性に悩んでて…」
医者:「それでしたら、漢方に良い薬があります。こちらを処方しておきますね」
[診察室・柴胡(笑顔)]
柴胡:「三島柴胡と申します。よろしく、●●」

[暗転]
[家の中・柴胡(真顔)]
●●:「ただいまー。あ、もうこんな時間。夕ご飯作らなきゃ」
柴胡:「私が作ろう」
●●:「料理できるんだ、柴胡」
柴胡:「ああ。ちょっと待ってろ」
[料理絵。和食。ご飯、味噌汁、焼き魚。]
●●:「わぁ、すごい、おいしそうー!」
柴胡:「よく噛んで食べろ」
●●:「うん。いただきまーす」
柴胡:「いただきます」
●●:「おいしいー。あ、これもおいしい!」
●●:「誰かと一緒に食べる食事っておいしいね!」
[家の中・柴胡(微笑)]
柴胡:「たくさん食べろ」
●●:「うん! ありがと!」
柴胡:「おかわりは」
●●:「いる!」

[暗転]
[家の中]
●●:「はー、おいしかった。ごちそうさまでした!」
柴胡:「飲め」
[湯のみ]
●●:「これ、何? お茶?」
[家の中・柴胡(真顔)]
柴胡:「しょうが湯だ。あったまるぞ」
●●:「へー、いいにおい。おいしいー」
柴胡:「粉末タイプなら、湯に溶かすだけだから」
●●:「ふーん、簡単なんだねー」
柴胡:「これからは毎晩飲むように」
●●:「ふふ、はーい」
[暗転]
[家の中・柴胡(真顔)]
●●:「柴胡。次、お風呂どうぞー」
柴胡:「ああ。いただく」
●●:「さてと、私は明日の仕事の準備をしないと…」
柴胡:「●●、髪が濡れてる」
●●:「へーきへーき」
柴胡:「…」
●●:「…なんか、怒ってる?」
柴胡:「だから体を冷やすんだ。座れ」
[ドライヤー絵]
●●:「柴胡、髪乾かすの上手だねぇ」
柴胡:「…そうか?」
●●:「ふふ、将来の夢は美容師?」
柴胡:「…どちらかというと、料理人のほうが」
●●:「そうなんだー」
柴胡:「ああ。●●、明日の朝飯は何が食べたい?」
●●:「えっとね、じゃあねー…」
[暗転]
[オフィス内]
同僚:「●●ちゃん、お昼ごはん食べよー」
●●:「うん!」
同僚:「あ、なんかいつものお弁当と違うね?」
●●:「えへへ。柴…えっと、作ってもらったんだー」
同僚:「へー、料理男子? いいなぁ」
●●:「えっへへー」

[暗転]
[道路・夜・雨]
●●:「はー、残業ですっかり遅くなっちゃったなー」
●●:「あ、雨降ってる!」
●●:「傘ないよー、どうしよう…」
[道路・夜・雨・柴胡(真顔)]
柴胡:「●●」
●●:「柴胡?!」
柴胡:「傘、持って来た」
●●:「あ、ありがとう…!」
柴胡:「…冷えてるな。なんでそんな薄着なんだ」
[●●にストールを巻く柴胡]
●●:「わわ…!」
柴胡:「よし、帰ろう」
●●:「う、うん!」
[あいあいがさ絵ー]
●●:「あのね柴胡、今日ね、会社でね…」

[暗転]
[家の中・朝・柴胡(真顔or心配顔)]
柴胡:「弁当、傘、上着、ちゃんと持ったか? それから…」
●●:「ぜんぶ持ったよー」
柴胡:「今日も遅くなるのか?」
●●:「ううん、今日は定時で帰ってくる予定だよ」
柴胡:「冷え性にはストレス性のものもあるんだ。あまり無理は…」
●●:「大丈夫だってー。心配性だなぁ柴胡はー」
柴胡:「ああ、心配だ」
●●:「えへへ、ありがとうっ」
柴胡:「いってらっしゃい。気をつけて」
●●:「うんっ。いってきまーす!」
[家の中・朝・柴胡(笑顔)さっと消える]
柴胡:「…いってらっしゃい、●●」
[END]



◆喉の痛み:シロ(仮)ver.

●●:「喉が痛いんです」
医者:「はい。えー、●●さんは風邪ですね」
●●:「あ、あの、先生!」
医者:「はい?」
●●:「私、錠剤とか粉薬とか苦手で…」
医者:「わかってますよ。いつもの薬を処方しておきますね」
[診察室・シロ(笑顔)]
シロ:「よう、●●、久しぶり。いつまで経ってもお子様だなぁ、もう僕は呼ばれないと思ったのに」

[暗転]
[家の中・朝]
●●:「うーん…朝かー」
[家の中・朝・シロ(笑顔)]
シロ:「あ、起きたな? おはよ、●●」
●●:「おはよう、シロ」
シロ:「ちょい失礼」
[タオル取って、でこ熱測定絵]
シロ:「うし、熱は下がったみたいだね、よかった。今日一日寝てれば治るな」
シロ:「●●、おかゆ作ったんだけど食べれそう?」
●●:「うん!」
シロ:「熱いから気をつけてね。はい、あーん」
●●:「…あ、あーん…」
シロ:「ゆっくりでいいからね。おいしい?」
●●:「うん。ありがと」
シロ:「これ食べたら、もう一眠りしな」
●●:「でも、久しぶりに会えたんだし、シロと話とか…」
シロ:「ダメ。病人は大人しく寝てくださいー」
●●:「えー」
シロ:「明日も仕事なんでしょ。早く治さないと」
●●:「う、うん…」
シロ:「それにしても、●●は変な子だよね」
●●:「うん?」
シロ:「くく、ハタチ過ぎて子ども用のカゼシロップ飲んでるとかさー」
●●:「!」
●●:「だ、だって」
シロ:「いい加減、『僕』は卒業したら?」
シロ:「知ってるよ。本当は錠剤も粉薬も飲めるくせに、ね」
●●:「だって…そんなの…!」
●●:「シロに会いたいからに決まってるでしょ…!!」
[家の中・シロ(真剣顔)]
シロ:「…ごめん、ありがとな、●●」
●●:「…っ」
シロ:「嬉しいよ、すごく」
●●:「シロ…」
シロ:「…僕が、僕が普通の人間じゃなくて、ごめんね」
●●:「そんなの…」
シロ:「普通の恋人になれなくて、ごめんね…」
●●:「そんなの、シロのせいじゃない!!」
[家の中・シロ(苦笑)]
シロ:「そうなんだけど。…それでも、今キミにそんな顔をさせてるのは僕のせいだ」
●●:「…っ」
シロ:「僕を選んでくれて、ありがとう」
シロ:「僕も大好きだよ。ありがとうな、●●」

[暗転]
[夕焼け。シロが切ない笑顔で、眠る●●の頭を撫でてる。←でこちゅーでもいいよ!]
シロ:「…おやすみ、●●。元気で」
シロ:「もう僕を呼ぶなよ?」
[上の絵からシロが消える]

[暗転]
[家の中・朝]
●●:「ふぁー、良く寝た…おはよ、シロ」
●●:「…シロ?」
●●:「…」
●●:「まただ…また、あいつは何も言わずに…」
●●:「大好きだよ…さよなら、シロ」
[END]





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